野良猫の子猫を飼うことに!野良子猫との暮らしの始めかたとは?
夫と愛犬の散歩の途中、カラスが3匹ほど群れているのを発見。
気持ち悪いなと思っていたら、なんとうちの犬が吠えながらリードを持っていた私を力いっぱい引っ張ってその群れに突進しました。
普段は温厚で全く吠えることがなく、番犬になれないタイプのメスの柴犬です。
救急車や掃除機の音がすると、ソファの下に隠れてしまうような臆病者です。
そんなうちの愛犬がそんな行動を起こすなんて、本当に驚きました。
その群れの中にいたのは小さな子猫。
その子猫を愛犬が舐めはじめました。
立ち去ろうとリードを引っ張っても、突っ張って動きません。
仕方ないので子猫を夫が抱えると、安心したように歩き始めました。
「この子(愛犬)がこんなに頑張ったんだから、飼おうか」
夫のその言葉で、私もこの子猫を飼う決心をしました。
そして我が家ではじめての猫との生活が始まりました。
今回は、もうだいぶ以前の話ではありますが、そんな我が家の保護猫との生活スタートに関するお話です。
野良猫を保護したら何をすればいいのか、子猫の場合はどうすればいいのかについてまとめてみました。
野良猫の子猫を拾う前にしておくべきこととは?
子猫を拾ってお家に連れて帰る前に、しておかなければならないことがあります。
それは家族に猫を連れて帰ることをOKしてもらうことです。
「なにそれ、そんなの当たり前じゃない」と思われるかもしれませんね。
でも、それってとても大切なことです。
「連れて帰ったら何とかなる」
一人暮らしならそれでも良いのかも知れません。
でも家族がある方は、家族の中に猫を飼うことを歓迎できない人がいるかも知れません。
ペットは家族みんなで責任をもって飼うものですよね。
ですから、家族に連れて帰ってよいか確認しなくてはいけませんよ。
これからの方向性を相談する必要もありますね。
このまま我が家の一員として迎えるのか。
一時保護をして、里親や愛護団体を探すのか。
可哀そうだけど、見なかったことにしてそのまま通り過ぎるか。
それも率直にその場で相談すべきです。
野良猫を保護するのは、その結論を早く出さなければなりません。
いなくなったり、事故にあったりすることも多いからです。
家族に相談するか否かで迷うのなら、そのまま通り過ぎるというのも、一つの判断です。
赤ちゃんがいる。
アレルギーや喘息を持った家族がいる。
潔癖な家族がいる。
そういった家庭でペットを飼うのは難しいですよね。
ましてや野良猫です。
ペットショップで買った猫より、明らかに不衛生な環境にいたのです。
その子猫を連れて帰ることが家族に害になる恐れがあるのであれば止めるべきですよね。
家族みんなが歓迎してくれてこそ、その子猫も幸せになることができる。
そのことをよく考えて、保護するかどうか決めましょうね。
野良猫の子猫を飼うことに決めた!まず何をする?
子猫を家に連れて帰って、まず何をするか。
それは獣医に診せることなんです。
野良猫はノミやダニ、感染症などを持っていることがよくあります。
どこから来たのかもわかりませんから、どんな不衛生な場所にいたかもわかりませんからね。
それを家の中で広めないために、獣医に見てもらいましょう。
特に猫を初めて飼う方は、受診の時にそのことを伝えましょう。
月齢に合った餌や適度な量、爪切りなどのケアのことも教えてくれます。
子猫を連れて帰って、かかりつけの獣医にすぐ連絡をしました。
「何もしないで連れてきてくれたら良い」とのこと。
周りが汚染しないよう、段ボールなどの箱に入れて連れてくるよう言われました。
目立ったケガもなく、感染症もなかったようで安心しました。
ノミはいましたが、耳ダニなどのダニはいませんでした。
「歯が生えそろっていますから、子猫用のキャットフードを与えても大丈夫ですよ。おそらく生後8週くらいだと思います。」
ノミの駆除治療や検査代などで、15,000円程かかりました。
ある程度は覚悟していましたが、体の大きさの割に結構な治療代がかかったなとため息が出ましたね。
シャンプーと餌も購入して、洗ってもらってキレイになった子猫と家に帰りました。
診てもらった獣医さんによると、野良猫はやはりノミやダニがいる場合がほとんどだそうです。
寄生虫がいる場合もあるので、保護したら必ず受診するようにしましょうね。
どうしてもすぐに獣医に診せることができないときは、可愛そうな気もしますが受診までゲージや箱などに入れて隔離しておきましょう。
昨日まで野良猫だった子猫を家に迎えた!最初にするしつけはトイレです!
猫のトイレのしつけをするときは、用品と環境を猫の好みに合わせることが重要です。
安心して落ち着ける場所と好みに合ったタイプのトイレと砂が準備できれば、猫のトイレのしつけは簡単に終わります。
猫は犬と違い、同じ場所で排泄をする習性があるからです。
ですから一度トイレを覚えてしまえば、粗相をすることが少ないんですね。
うちの猫は最初いろんなところで排泄をしました。
人目につかないソファの下や、洗濯機と壁の隙間などでしていました。
夫のスリッパに潜り込んでしていたこともありました。
もう掃除が大変で、保護したことを後悔しました。
寝床付近にオープンタイプのトイレに猫砂を入れて設置していましたが、そこでは全然しませんでしたね。
おしっこのにおいをつけてはいたのですが、いつもスルーされていました。
「なんでなんだろう、なんでトイレでしないのだろう」
本当に困り果てました。
そして、トイレの環境と用品を見直してみることにしました。
隠れてしているから、狭いところにトイレを置いてみよう。
トイレの形状をオープン型からドーム型に変えてみよう。
砂を外の砂に近いくらい細かいものに変えてみよう。
そして、そわそわした様子がみられたときや食後はトイレへ連れて行くようにしました。
最初はトイレへ連れて行っても、コロコロ転がって遊ぶばかりでした。
何度か連れて行っていると、おしっこをしました。
おしっこの後、カシカシと砂をかけていました。
そして、そのあとは全く失敗をしなくなりました。
猫はきれい好きなので、砂の掃除はまめにしてくださいね。
一度トイレの前で粗相をしたことがあるのですが、そのときは私が掃除を忘れていたのが理由でした。
観察してみたところ、うんちかおしっこの跡が3個にあるとうちの猫はトイレに入らないようです。
トイレのしつけがうまくいかないときは、トイレの形状や環境を変えてみましょう。
どのトイレが合うのか、どんな環境が好みなのか。
それは猫のみが知っています。
一般的に人気がないと言われているドーム型のトイレでも、うちの猫には合いましたから。
猫はトイレを一度覚えてしまえば失敗はほぼありません。
最初は大変ですが、覚えてしまえば犬よりトイレのしつけは楽ですよ。
子猫のころからしつけをすれば爪とぎは予防できるのか?
結論から言ってしまえば、爪とぎをしつけで防ぐことはできません。
それは爪とぎが猫の習性だからなんです。
でも、爪とぎのスペースを最小限にすることはできます。
ではどうすればいいのか。
まずは爪切りをすること。
爪切りをすることで、爪のお手入れを爪とぎでする必要がなくなります。
また爪が鋭利でなくなるので、ガリガリしても傷が浅くなります。
あとは猫が好んで爪とぎをする場所に、思いっきり爪とぎをしていいものを設置すれば良いんです。
爪とぎは猫の習性なんです。
爪とぎをする理由は爪のお手入れだったり、縄張りを主張するためのマーキングだったり、ストレス発散のためだったり、かまって欲しいときの甘えの表現だったり、いろいろあります。
私たち人間だって、何の気なしにやってる癖を何もかも止めろと言われてもできませんよね。
そんな場所で生活できませんよね。
猫に爪とぎを止めさせるということはそういうことなんです。
我が家では子猫を保護した頃から爪切りはしていました。
最初の受診の時に獣医から勧められ、習って帰ったからです。
猫の爪切りの仕方は自己流ではなく、獣医に習いましょう。
深爪させてしまうと強い痛みが起きたり、出血が止まらなかったりと、かなり可愛そうな事態になります。
基本は指をむにゅっと押さえて爪を出して、尖ったところをほんのちょっとだけカットします。
うちの猫は何故かキッチンの扉で爪とぎをしていました。
餌があるところを「テリトリーよ」と主張したかったのでしょうか?
「ここに食べ物があることは知ってるのよ」とアピールしていたのでしょうか?
そこは謎です。
よく爪とぎをする場所に爪とぎ用の板を吊り下げました。
ロープタイプとカーペットタイプの二つを買ってみましたが、ロープタイプのほうが好みだったようです。
あとはリビングに、好みのロープタイプのキャットタワーを置きました。
そうするとどや顔で私たちの顔を見ながら爪とぎをするようになりました。
爪とぎする場所が決まってしまうと、他の場所であまりしなくなりましたね。
ただ全くしないということはなく、宅配便などの見慣れない段ボール箱をうっかりおいておくと爪を研いでしまいます。
大事な家具やカーペットを爪とぎでボロボロにされたら辛いですよね。
家の中が猫のせいでボロボロで、恥ずかしくて人が呼べないなんてことになったら大変です。
それを防ぐために、また猫が快適に過ごすことができるためにも、思う存分爪とぎができるスペースを提供してあげましょう。
まとめ
野良猫の子猫を保護してからするべきことをお伝えしました。
私も初めて猫を飼いましたが、本当に可愛いですよ。
でも、人を困らせることもよくあるんです。
いたずらも派手ですし、「なにやってんのよ」とため息が出ることもよくあります(笑)。
そういったこともすべてひっくるめて家族の一員ですよね。
「可愛い」だけじゃない部分も受け入れて、猫と毎日を楽しく過ごしていきましょう。