栄養抜群のはちみつは子供にはNG食材!?何歳からなら大丈夫なの?
はちみつは、甘くて濃厚でパンにかけたり紅茶に入れたり、お砂糖とは違ってちょっぴり贅沢な気分を味わえます。
その上、抗菌作用があり、咳やのどの痛みを和らげたりする効果、傷を治す効果、美容効果があったりとても重宝されています。
でも、子供にはNGな食材です。
子育てをしたお母さんなら「赤ちゃんにはちみつは与えないように」と聞いたことがあると思います。
でも、なぜダメなのでしょうか?
甘くて栄養も豊富なのに、とても不思議ですね。
今回は、どうして赤ちゃんにはちみつはNGなのかをチェックしてみました。
「赤ちゃんにはちみつNG」は当たり前!加熱してもNGなその理由とは?
実は、はちみつにはボツリヌス菌が含まれている可能性があります。
ボツリヌス菌は食中毒を起こす原因菌としてブドウ球菌とともに有名です。
この菌は通常、土の中に芽胞(がほう)といって半結晶状態で存在しています。
この状態では発芽はしないのですが、酸素の少ない環境を好みます。
はちみつに含まれるボツリヌス菌は微量なため、大人が食べても問題はほぼありません。
ですが、赤ちゃんの場合は消化器官が未熟なため特に1歳未満の赤ちゃんの体内に入ると繁殖を防ぐ力がなく増殖を始めます。
ボツリヌス菌は100度の熱で長時間加熱しても死滅しません。
もしボツリヌス菌が発症すると、赤ちゃんは1週間程便秘が続きます。
これは酸素が少ない環境により菌が腸内で増殖し毒素を出しているからだと言われています。
その後、おっぱいやミルクを飲む量が減り、泣き声が弱くなり、手足を動かさなくなっていきます。
手足以外にも毒素による神経麻痺で頭なども動かせなくなり呼吸も困難となってきます。
かならず発症するわけではありませんが、リスクを抱えてまではちみつを赤ちゃんに与える必要はありませんよね。
たとえ少量でも1歳未満の赤ちゃんには与えないようにしましょう。
はちみつとアレルギーの微妙な関係?子供に与える時気をつけたいことは?
赤ちゃんの時期にさえ与えなければ、はちみつは安全だと考えていてはいけません。
「はちみつアレルギー」と言う言葉を聞いたことはありませんか?
ミツバチが集める花粉によっても私たちにアレルギーを起こす原因となる場合があります。
蕎麦の花の蜜から作られたはちみつは、蕎麦アレルギーの人が食べるとアレルギーを起こします。
アカシアは花粉症の原因となる花です。
この花の蜜からはちみつが作られれば花粉症の人はアレルギーを起こします。
そのため、アレルギーを持っている人は花粉がアレルゲンにならないはちみつから作られたはちみつを食べる必要があります。
また、みつばちの巣はミツバチが樹脂を集め唾液と混ぜ合わせた分泌物(プロポリス)を巣に塗り外敵から身を守ったり清潔な状態に保ったりしています。
このプロポリスが原因でアレルギー反応を起こす場合もあります。(このアレルギーを発症する人はあまり多くはありませんが)
蜜を蓄える胃も樹脂を蓄えて運ぶ胃も同じため、はちみつの中には必然的に混ざっているのです。
もし、蜜に含まれるプロポリスによりアレルギー反応を起こす場合は絶対にはちみつは食べないようにしましょう。
はちみつアレルギーの症状は
- 唇がはれたり口の中がヒリヒリする
- 喉がイガイガして咳が出る。吐き気がする。
- 皮膚に蕁麻疹が発生する
- アナフィラキシーショックが起きる
1から3の場合は症状が軽いためすぐに吐き出してうがいをしましょう。
そしてしばらく様子をみても症状が改善されない場合は病院へ受診しましょう。
4の場合は命の危険があります。
万一発症したら直ちに救急車を呼ぶか、もしくは救急外来に行くようにしましょう。
アレルギー反応が重度になると、アナフィラキシーショックが起きます。
子供に初めてはちみつを与える場合は、最初は少量を与えるようにします。
そして30分ほど様子をみて、アレルギーの症状が出ていないか確認をしてから適量を食べさせるようにすることが大切です。
まとめ
実ははちみつには抗菌作用もあり既存のアレルギー改善に役立つ食材とも言われています。
その上栄養満点なので、砂糖を使うよりも子供にはちみつを使いたいと思うお母さんも少なくはないと思います。
購入する時は、はちみつの原材料となる花粉がアレルギーの元でないかどうか確認し、アレルギーでなくてもたくさん食べさせ過ぎないように注意することが大切ですね。