改めてじっくり読んでみたい日本の古典!大人が読むべきおすすめは?
普段から本を読むことが好きな場合でも、古典を読む機会は少ないのではないでしょうか?
古典というと、どうしても学校の授業を思い出してしまいますが、子供の時には理解できなかったことが、大人になったからこそわかることもあります。
初心者でも比較的読みやすいと思われるおすすめの古典をご紹介します!
日本の古典文学。必読なのはこの2冊!
古典を初めて読む場合には、教科書に載っていることの多い作品から読み始めることがおすすめです。
例えば、竹取物語を授業でも習うことが多いと思いますが、その中の一部の話は知っているけれど、後から全部を通して読むことは少ないですよね。
私も、学生の時に竹取物語の冒頭部分を勉強した覚えはありますが、改めて古典で読んだことはありません。
竹取物語は、かぐや姫の名前でも有名で、絵本などで子供の頃から話は知っていますが、古典で読むと雰囲気も違うでしょう。
また、色々なジャンルの話が書かれている短編集も、好きな話から読み進められるので、古典初心者にも読みやすいです。
宇治拾遺物語(うじしゅういものがたり)には、庶民や貴族の面白い話や怪談、不思議な話が書かれています。
一つの話も比較的短いようなので、夜寝る前など、ちょっとした時間でも読み進められそうですね!
古典文学は、奈良時代~江戸時代に書かれた本なので、原文のまま読むのは難しい場合もあります。
竹取物語の例で言えば、「今は昔、竹取の翁といふものありけり。野山にまじりて竹を取りつつ、よろづのことに使ひけり。」という冒頭分です。
勉強している文章だから言葉の意味は理解できますが、他にも独特な言い回しがあるので、何のことを言っているのか分からなくなることもあるでしょう。
古典を読み始める時には、現代語訳や、注釈のあるものを購入するといいですね。
ただ、訳や注釈は、本によっても違いがあるそうです。
私個人の意見ですが、現代語訳だけではなく、原文と現代語訳や注釈が一緒に載っているような本をおすすめします。
原文も載っていれば、原文を読んで自分なりに解釈した後、現代語訳を読んで答え合わせをするような感覚で読めるでしょう!
また、一度読んだだけでは理解できなくても、何度も読み返しているうちに、新たに気づくこともできます。
「この人は、きっとこう言いたいのかな?」など、考えて読んでいくと、想像力も豊かになっていくでしょう。
古典や文学史はジャンルによってもオススメが様々。あなたにぴったりな1冊を見つけてみては?
古典というと難しく感じてしまいますが、ジャンルは様々なものがあります。
先にお話しした竹取物語は、作り物語と言われるフィクションの話です。
竹取物語は、作者・時代は不明ですが、古典文学の中では人気ですよね。
作り物語には、恋愛模様を描いた話もありますが、その中でも源氏物語はおすすめです!
源氏物語は、世界最古の長編物語で、小説だけではなくマンガ化されていたり、様々な人が訳をするなど、有名作品と言えるでしょう。
私は、母親に勧められて読んだのですが、人への愛情や、嫉妬の描写が綺麗で切ないと感じました。
ただ、登場人物が沢山いるので、話が進んでいくうちに「この人誰だっけ?」ということに頻繁になってしまいます。
原文の表現の方が、源氏物語の美しさを感じるにはピッタリですが、馴染みのない言葉ばかりなので、現代語訳でも読むといいでしょう。
家系図などの人物相関図のようなものが付いていると、読んでいる時にわからなくなっても見返すことができるのでおすすめです。
ホラーや不思議な話が好きな場合には、雨月物語(うげつものがたり)を読んでみてはいかがでしょうか?
怨霊の話など、全9話の短編になっていて、映画化もされているようです。
歴史書と言われるジャンルの古事記には、日本の神様が登場する神話が書かれています。
イザナキノミコトやイザナミノミコト、アマテラスオオミカミなど、名前は知っていても詳しくは知らない場合には、読んでみるといいでしょう。
各地にある伝承や、実際にあったと思われる歴史をもとに書かれたと言われているので、言い伝えに興味がある人は楽しめるのではないでしょうか?
まとめ
古典文学は、馴染みのない言葉や時代背景で敬遠されがちですが、現代語訳や注釈を読めば、それほど難しいものではないでしょう。
ジャンルも、ちょっと面白い話だったり、恋愛やホラーなど様々なので、自分の好きなジャンルや気になるものから読み始めると馴染みやすいです。
同じ本でも、その時の気分などで何度読んでも解釈が変わるので、定期的に読み返すこともおすすめします!
電子書籍になっている古典もあるので、気軽に読み始めてはいかがでしょうか?