鏡餅を本格的に飾りつけよう!準備の仕方や捨て方を徹底解説!
最近では、飾り一式が入った鏡餅がスーパーでも手軽に購入できますが、ちょっと味気ない雰囲気のものもありますよね。
また、お正月=鏡餅ということは分かっていても、鏡餅の由来や飾りの意味など、知らないことも多いのではないでしょうか?
今日はそんな鏡餅について、既製品を利用した飾り方や、意味などもご紹介します!
鏡餅をしつらえる「三宝」の作り方は?既製品を利用してゴージャスに仕立てるには?
鏡餅を上に置く台座の三宝は、通常、ひのきなどの白木で作られています。
スーパーなどで手に入る、鏡餅セットの中にも三宝は入っていますが、ほとんどが厚紙でできているので、少し頼りないですよね。
そんな時には、升を下向きに置いた上にお盆を乗せることで、三宝の代わりになります。
他にも、ゴールドの色が入ったお盆やお皿の上に鏡餅を置くことで、少し華やかな雰囲気になるでしょう!
鏡餅を乗せる敷き紙をちりめんに変えたり、三宝の下にも敷物を敷いてもいいですね。
三宝は、神事などでお供え物を置く時に使われ、台の三方向に穴が開いていることから“三方”とも書くようです。
鏡餅の飾り方には、正式な飾り方もありますが、現代ではそのことよりも、気持ちを込めて飾ることが大切だと言われています。
鏡餅は、年神様を迎えるお供え物で、お正月の間には鏡餅に年神様が宿るそうです。
鏡餅の丸い形には、円満という意味があり、2重にすることで、円満に歳を兼ねるという意味があります。
また、陰(月)と陽(太陽)を表しているという意味もあり、福徳が重なるという縁起のいい意味もあるようです。
鏡餅を飾る場所にも特に決まりはなく、リビングなど人が常に集まる所に大きい鏡餅を飾り、キッチンや各部屋に小さい鏡餅を飾るのが一般的になります。
その年の吉方(恵方)に飾るといいとも言われているそうです。
私の祖父母の家では神棚があったので、その場所に大きい鏡餅を飾っていました。
鏡餅を飾る期間は地域などによっても変わりますが、12月28~1月11日の鏡開きまでがほとんどでしょう。
鏡開きにお餅を食べることで、鏡餅に宿っている神様の力を頂いて、1年の健康や幸せを願います。
私の家では、鏡開きの日にお汁粉を作って、家族みんなで食べることが多いです。
お餅の形をしたプラスチックの容器の中に小さいお餅が入っているタイプのものも、鏡開きの日に封を開けるといいでしょう。
神様の力が宿っていると言われる鏡餅は、包丁などで切るのは避けるのが昔ながらの習わしです。
お餅が大きくて、硬くなっている場合には、ハンマーなどで割るか、水に数時間つけて柔らかくします。
縁起物の鏡餅は、食べきってしまったほうがいいのですが、油断しているとカビが生えてしまうこともあるでしょう。
昔は、カビの部分を削って食べていましたが、目に見えなくてもカビの菌が侵食していることもあるようです!
ただ、普通に捨てるのは気が引けると思うので、白い紙に包んだ後、塩でお清めしてから新しいごみ袋に入れて捨てるといいでしょう。
鏡餅についている飾りなども、同じ方法で捨てることがオススメです。
私の場合ですが、鏡開きでお餅を取り出したらすぐにラップに包んで、ジッパー付きの袋に入れて冷凍保存してしまいます。
量が多くても焦らずに食べきれるので、オススメですよ!
何気なく乗せている鏡餅の上の「橙」。実はちゃんと意味があったって本当?
鏡餅の上に必ず乗っている橙ですが、「代々(だいだい)」の読みに当てはめて、家族の繁栄を願うための縁起物です。
また、橙の実は、一度生ると2~3年は落ちずにまた新しい実が生っていくので、そのことからも一族の繁栄に例えられています。
最近ではミカンで代用することも多いですが、私は最初、橙のことをミカンだと思っていました…。
鏡餅によく飾られる“扇“にも意味があり、末広がりのことから、末永く繁栄するようにという思いが込められています。
他にも、“裏白”と呼ばれる飾りのシダの葉には、3つの意味があるようです。
一つ目は、左右対称に生えて対になることから、夫婦円満という意味、2つ目は、橙と同じように古い葉が落ちないことから家族繁栄の意味があります。
3つ目には、シダの表が緑、裏が白ということから、裏表がない清廉潔白という意味があるそうです。
何気なく飾る鏡餅ですが、込められた意味などを知ると、より大切に飾りたくなりますね。
まとめ
地域や家柄によって、鏡餅の飾り方に違いはありますが、年神様をお迎えするために心を込めて飾ることが大切でしょう。
湿気が多い場所や、衛生面が心配な場所には、プラスチックなどの鏡餅の置物で代用しても大丈夫です。
あなたなりの鏡餅の飾り方で、素敵なお正月を迎えましょう!