今更聞けない残業代の仕組み!時給との違いは?平均でどのくらいもらえるの?
残業代は正社員だけではなく、アルバイトやパートの人でも、きちんともらえますが、いくつか条件があります。
扶養範囲内で働きたい場合には、残業代が多く出てしまうと、扶養から外されてしまう可能性もあるので、心配ですよね。
今日は、そんな残業代について、いろいろと調べてみました!
アルバイトで残業すると、残業代は8時間過ぎないともらえない?
残業代の条件は、1日8時間労働・1週間40時間労働の、どちらか一方でも超えた場合に発生します。
この決まりは労働基準法で制定されていて、正社員でもアルバイト・パートでも関係なく、同じ条件に当てはまるようです。
例え1日7時間労働だったとしても、週6日働いた場合には42時間になるので、2時間分は残業してなくても残業代として計算されることになります。
逆に、1日3時間のバイトを週4回やっていて、ある日忙しかったので1時間ほど残業した。
という場合はいわゆる「残業代」はつかず、普通に1時間分の時給がプラスされるだけなんですね。
学生の時、1日8時間のフルタイムアルバイトをしていた時、急なアクシデントで2時間ほど残って仕事をしたことがありました。
当時の私は、残業代は正社員でないと払われないと思っていたので、給料明細にきちんと“残業手当”と記されていてビックリしたのを覚えています!
残業代は、上司や社長、店長など、上の人から「残って仕事して」という命令がなければ、支払われないこともあるようです。
また、明らかに定時で終わらない量の仕事を任された場合でも、上からの命令という扱いになります。
あらかじめ毎回のように残業になることが分かっている場合には、給料に追加されている場合もあるでしょう。
私の経験上、掃除や店舗のオープン・クローズ作業は、通常の業務として給料計算されていることが多いように感じます。
残業について、会社や店舗によっても違うこともあるので、雇用契約書や就業条件などの書類を確認してみることがオススメです。
残業代が支払われる時は、通常25%を時給に上乗せした金額になります。
22時以降に重なった場合、残業代は、通常の25%に加えて、深夜手当25%を時給に上乗せした金額です。
残業代が入れば当然ですが、通常の給料よりも多くなるので、稼ぎたい場合には嬉しいかもしれませんね。
ですが、主婦で夫の扶養に入っている場合には、残業代で年収が多くなってしまい、扶養から外れてしまうこともあります!
税金上の扶養の上限が、103万円~150万円に改訂されたので、すぐに危険というわけではないかもしれませんが、注意は必要でしょう。
扶養が外れてしまうかどうかは、今後の収入の見込み額で決定されるようです。
社会保険上の扶養の上限は130万円で変わりませんが、今後どのようになるのか分からないので、気にしていきたいですね。
残業代は1ヶ月で40時間残業した場合、いくらになるの?
残業代の計算は、時給計算の場合、意外と簡単で、計算式は以下になります。
あなたの時給×残業手当×1ヶ月の残業時間=一ヶ月の残業代
例えば、時給900円で1ヶ月40時間を通常時間残業した場合の計算をすると、以下になります。
900×1.25×40=45,000
このように、あなた自身で残業代を計算してみて、実際にもらった残業代が少なかった場合、上司に相談してみるといいでしょう。
上司が動いてくれない時には、タイムカードのコピーなど、残業の証明ができる書類を、“配達証明付き内容証明”で本社に送ってしまうといいようです。
残業代の未払いは、2年間さかのぼって請求できますが、給料日で時効になるので、請求できなかった残業代は消滅してしまいます。
本社に、配達証明付き内容証明を送っておけば、その時効が半年間止められるそうです!
正確な残業時間や残業代の計算などを、労働などにも詳しい弁護士にお願いしてもいいでしょう。
残業代がきちんと支払われている場合でも、毎回の残業は嫌になってしまうこともありますよね。
ですが、契約書などに“残業あり”と明記されている場合、断るのは難しいでしょう。
ただ、不要範囲内で働きたい場合、「あまり残業すると扶養から外れてしまう」と、正直に理由を話して断ることもできます。
予定が自前にわかっていている時には、「●日には予定があるので残業できません」と伝えておくのもいいでしょう。
余裕がある場合には、「●日は予定がないので、残業OKです」と伝えれば、相手も予定が組みやすくなるのではないでしょうか?
まとめ
残業代は時給25%ということは何となくわかっていても、改めて自分で計算してみるとよく知らなかったなぁと思いました。
残業を頼まれると、断りづらいこともありますが、自分の体調が悪かったり、育児や介護がある場合には、思い切って断っても大丈夫でしょう!
一生懸命働くことも大切かもしれませんが、無理をしない程度に頑張りたいですね。