猫の様子がおかしい!?お水を飲んでいない時はどうしたらいい?
猫が水を飲んでいない気がする…。
1日中一緒にいれば1度は飲んでいる姿を目にするのに、全く飲む姿を見ていない。
水を差し出してもプイッとされる。
帰宅後の器を見てみると全く減っていない。
なんてことはありませんか?
こうなるとなんだか心配ですよね。
猫はそもそもたくさん水を飲む動物ではないですが、それでも全く飲まないと病気にかかりやすくなることもあるそうです。
ちょっとした環境の変化にも敏感な猫。
あなたにとっては些細な変化でも、猫にとっては大きな変化となり、水を飲まなくなってしまうこともあるんだそうですよ。
今回は猫が水を飲まなくなってしまう原因や、水を飲まないことででかかりやすくなってしまう病気を見ていきましょう。
猫が水を飲まない!どうして?原因は?
猫はもともとそんなに大量の水を飲むわけではありません。
猫の祖先は砂漠で生きてきたリビアヤマネコと言われています。
水の少ない砂漠での生活が、少ない水でも生きていける体への進化に繋がったと考えられているんだそうです。
その名残が今の猫にも残っているということなんですね。
だからと言って、全く水を飲まなくても平気というわけではありません。
猫が健康な体を維持するために必要な水の量は体重1kgに対し約60ml前後。
これは水だけではなく、餌などに含まれる水分も込みの量です。
本やネットで調べると1kg当たり40ml〜70mlなどと書かれていることが多いみたいですね。
食べ物も込みでの水分量なので、ゴハンがウェットかドライかでも変わってきそうですね。
かかりつけの獣医さんに教えてもらったのは、目安としては最低でも40ml。
あとは季節や猫の体格、年齢、生活スタイルで変わってくるけれど、だいたい60mlくらいは摂取してほしいとのでした。
猫の体重や年齢、生活に合った計算法があるので、病院に行った際に獣医さんに計算してもらってみるといいでしょう。
では本題に戻していきます。
なぜ急に水を飲んでくれなくなったのか、いくつか考えられるものを挙げていきます。思い当たるものありますか?
器を変えた
最近水を飲む器を新しいものに変えませんでしたか?
今まで使っていたものと違う材質だと嫌がって水を飲んでくれなくなることがあります。
我が家の猫は陶器のものからステンレスのものに変えた時、すっごく嫌そうな顔で器を手で払われました。
新しいものだと警戒する子や器の光の反射などが嫌な子、器のフチにヒゲが当たってイライラするから嫌などタイプは色々ですよね。
気にくわない理由は猫によってそれぞれですが、もしできるならば元の器に戻してみてください。
割れてしまった、捨ててしまったなどで手元にない場合は、大きさ深さ、材質の同じようなものを探して用意してあげてください。
水を変えた
今までと水の味が変わるようなことはありませんでしたか?
あげているミネラルウォーターの種類を変えた、浄水器が変わったなどです。
我が家の猫は食べられて飲めればいいや!という感じなので、これに関しては悩んだことはありませんでした。
しかし、きちんと好みがある猫だと少しの味や匂いの変化によって、全く口にしてくれなくなることがあります。
水の置き場所が変わった
模様替えなどで水の置き場所が変わると飲まなくなってしまうことがあります。
トイレの近くに移動させた、餌入れと一緒に並べて置くようにしたなど、今までと置き場所が変えてませんか?
体調が悪い
水を飲まないだけでなく、餌も食べてくれない時には体調が悪いのかもしれません。
口内炎などのお口のトラブルで痛くて飲食ができないこともあります。
他にもうずくまって動かなかったり、暗い場所でじっとして出てこないとか、下痢や嘔吐などの症状があるならば急いで病院へ行きましょう。
猫が水を飲まないことでかかりやすくなる病気の種類は?
猫は泌尿器系の病気にかかりやすいと言われています。
猫が水を飲まくなったり、飲む量が減ることでかかりやすくなってしまう代表的なものを見ていきましう。
脱水
これは人間と同じで体の水分が不足することによって起こります。
簡単な確認方法として、背中の皮膚をつまむ方法があります。
つまんだ後皮膚がすぐに戻らないようならば脱水している可能性が高いです。
膀胱炎
細菌性のものとストレスなどが原因の突発性のものがあります。
水分をきとんと摂ることで尿と一緒に菌を流して外に出すことができます。
しかし、水分が足りないと尿の回数や量が減ってしまい細菌を流し出すことができなくなってしまいます。
尿石症(尿路結石症)
尿内のカルシウム、リン、マグネシウムなどのミネラル成分の増加や、尿のphバランスのバランスが崩れてしまうと結石ができやすくなります。
これも、猫があまり水を飲まないことが原因の一つと言われています。
結石はトゲトゲしているので膀胱や尿道を傷つけてしまいます。
よくある症状としては食欲不振や頻尿、1日以上尿が確認できない、トイレでうずくまる、血尿などです。
軽いものであればお薬で結石を溶かして治療することができますが、重度の場合はカテーテルでの尿道の洗浄や手術なども行うこともあります。
我が家の猫は赤ちゃんのころから膀胱炎を繰り返す子でした。
夜、とても苦しそうにトイレにうずくまっているのを目撃。
また膀胱炎かな…明日朝一で病院行かなかきゃなんて思っていたら、まさかの血尿が出てしまい、急いで夜間救急の病院へ連絡。
血液検査とレントゲンで膀胱炎からの結石症であると判明。
幸いなことに軽度だったのでお薬と点滴を3日間で回復しました。
膀胱炎になりやすい猫は結石症にもなりやすいので要注意と言われました。
慢性腎不全
慢性腎不全は猫の死因第1位だと、以前本で書かれているのを読みました。
その原因の一つとして挙げられるのは猫が水をあまり飲まないということです。
慢性腎不全の症状として、発症後に水を大量に飲み始めるということです。
水を飲む量が減った後、いつもの量以上に頻繁に水を飲んでいる様子が見られたら、危険信号かもしれません。
水を飲んでくれてよかったと安心せずに、病院へいきましょう。
まとめ
猫の水を飲んでくれない原因は様々ですね。
元々喉が渇くことに鈍感で、たくさんの量を必要としない猫だからこそ、しっかりと水を飲んでいるかの確認はとても大切なことです。
日頃から目盛りのある器を使う、飲んでいる様子の確認など、小さな変化を見逃さないようにしましょう。
少しでも気になることがあれば、そのうち飲むだろうなどと思わず、早めに病院に連れて行ってあげてくださいね。