子供と一緒に百人一首!ルールや並べ方を子供に教えるためにおさらいしてみた!
百人一首は、平安時代に読まれた和歌を100人分集めたもので、小倉百人一首が一般的によく知られています。
最近では、マンガやアニメで改めて注目を集めていますが、いざルールを思い出そうとすると、あいまいなところも多いのではないでしょうか?
学校では、教材などで使われることも多いので、子供に聞かれた時には答えてあげたいですよね。
そこで今日は、百人一首の基本ルールや、札の覚え方をおさらいしてみたいと思います。
百人一首の基本ルールのおさらい!札の取り方や上手く見つけるコツは?
百人一首は、和歌の上の句(または和歌全体)が書いてある「読み札」と、下の句だけが書かれている「取り札」に分けられています。
基本的には、読み手の人が上の句を読んでいる間に、相手よりも早く取り札を見つけて取っていく遊びです。
いわゆるかるた遊びのようなものなのですが、百人一首の場合は、勝敗を競う「競技かるた」と呼ばれる試合もあります。
競技かるたでは、取った札の枚数ではなく、自分の陣地にある札の数で勝敗が決まります。
自分と相手の札は25枚ずつで、自分の陣地に3段になるように札を並べ、自分の陣地にある札が先にゼロになった方が勝利なんだそうです。
これだとどこにどの札が置かれていたか、という「運」が大きく勝負に関わってきそうに見えますよね。
でも、競技かるたの場合、相手の陣地にある札を取った時は、自分の陣地の札を相手の陣地に渡す、「送り札」と呼ばれるルールがあり、運に左右されず公平に競技ができるようになっています。
相手よりも早く札を取るためには、和歌を覚えておく必要がありますが、普段馴染みのない言葉だと、なかなか頭に入らない事もあるかもしれませんね。
そんな場合には、「決まり字」と呼ばれる、上の句の一定部分まで読まれたら、下の句が判断できる札だけ最初に覚えてしまうと良いでしょう!
有名なもので覚えやすいのは、「む・す・め・ふ・さ・ほ・せ」で、この言葉から始まる札は、それぞれ1枚ずつなんだそうです。
百人一首に馴染みを持つために、かるたと同じように取った枚数で勝敗を決める、「ちらし取り」と呼ばれる遊び方で遊んでみることもオススメします。
絵の描いてある読み札だけを使った「坊主めくり」という遊び方も、気軽に親しめる遊び方でしょう。
坊主めくりは、中央に札をまとめて置いたものを、一人ずつ引いていき、男性ならそのまま、女性は捨てた札を貰える、坊主は札を全部捨てるという遊びです。
最終的に、札を多く持っている人が勝ちになります。
坊主めくりには、家庭や地域によって、蝉丸という坊主を引いてしまった時に、1回休みや、やり直しなどのルールもあるそうですよ!
百人一首を、難易度で5色に色分けしてある札で遊ぶ「5色百人一首」は、使う札が20枚なので、短時間でも遊べるそうです。
取り札を2段になるように5枚ずつ分けて並べ、上の句を聞いて取り、多く札を取った方が勝ちになります。
上の句は、取り札の裏にも書かれており、確認してもOKなので、和歌をあまり覚えていない状態でも、参加しやすそうですね。
お手つきをした場合には、札の中から1枚を真ん中に出して、次に札を取った人が貰えます。
百人一首って、単なるかるた遊びなのかと思いきや、こんなに遊び方が多いとは思いませんでした。
いきなり競技かるたをするよりは、簡単なちらし取りなどから始めてみると、意外と和歌も覚えやすいかもしれませんね。
百人一首のNGルールをおさらい!お手つきには気をつけよう!
百人一首の競技かるたでは、使われる取り札は50枚で、残りの50枚は読まれても取り札のない「空札」になるそうです。
読み手はもちろん空札も読むのですが、その時に場の札に触れてしまうと、それはお手つきということになるので気をつけないといけません。
また、読み上げている札が空札でなくとも、配置されていない側の陣地の札に触れてしまうと、やはりこれもお手つき。
例えば、読み札の下の句が相手の陣地にあるのに、自分の陣地の札に触れてしまった時などですね。
お手つきをしてしまうと、相手から札を1枚貰うことになるので、自分の陣地の札が増えてしまいます。
ただ、読み上げている札の下の句が同じ陣地にあれば、例え違う札を触っていても、お手つき扱いにはならないそうです。
競技かるたの大会で、勢いよく札をまとめて飛ばしている光景を見ますが、そういう理由があったんですね!
また、同時に相手もお手つきをした場合には、お互いにペナルティは調子になります。
札を早く取ろうと焦ってしまうと、勢い余って、お手つきをしてしまう可能性もあるでしょう。
お手つきをしないためには、集中して詩を聞き分けて判断することが、大切になりそうですね!
まとめ
自分が子供の頃は、百人一首の和歌の暗記が冬休みの宿題、なんてこともありました。
和歌を覚えるためには、楽しんで続けることも大切になるでしょう。
繰り返し和歌を読むことも覚える方法になりますが、だんだんと飽きてしまう事があるかもしれません。
ちらし取りや坊主めくりは、大人数の方が良いそうなので、家族で楽しみながら、百人一首に親しんでいきたいですね!