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耳かきはどうして気持ちいいの? やめられないけど掃除しすぎは大丈夫なの?

耳そうじが好きな人は多いようですね。

「耳かきが好き」「やりだしたら、とまらない」という言葉をよく聞きますが、どうやら、耳の中の神経がその理由のようです。

でも、いくら気持ちいからといって、癖になるほどの耳かきをしまくっても問題はないものなのでしょうか?

ちょっと気になったので調べてみました。

耳かきが気持ちよく感じるのは「迷走神経」を刺激するから。なにそれ?

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耳そうじはお好きですか?

私は、やってもらうのも自分でやるのも大の苦手で、いつもおそるおそる綿棒を差し入れ、ちょっとくるくるしてすぐに抜いて終わります。

わかる人はわかると思いますが、すぐに「ヴぇっ!」となるポイントに触れてしまうからです。

 

あのポイントに触れずに綿棒を操れるだけでなく、宙を見つめて延々とほじれるのは、苦手な私にとっては、特別な才能の持ち主にしか見えません(w)。

 

でも、専門店もあるくらいだし、耳の中って見えない分、いつもきれいに保ちたい人が多いのでしょう。

実際、「耳垢がたまると、病気になるのでは?」という不安もありますよね。

 

実は、耳かきには、癖になっちゃう理由がちゃんとあるそうです。

 

耳の穴には「迷走神経」という名前の神経がめぐっていて、それに触れると「気持ちいい」という感覚が喚起されるそうです。

きれいにしたいから、に加えて、感覚の「気持ちよさ」を求めて、人は耳の中を探るわけですね。

 

一方で、私のように「迷走神経」に触れることでせき込んでしまう人もいるようです。

「どうせなら「気持ちいい」ほうがいいのに。」と思ったあなた(私ですが)、安心してください。

一見損しているようで、それほど悪いことではないかもしれませんよ。

「耳垢」にも大切な働きがある?そして過度な耳かきで影響はあるの?

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耳かきの好きな人、もしくは、好き・嫌いより毎日の習慣になってしまっている人の中には、耳かきをした後、「なんだか、まだむずむずする」「搔き足りない」と感じることがありませんか。

そして、満足がいかなかったら掃除のやり直しをしたところ、「耳の中が痛い」「引き抜いた綿棒に血がついていた」なんて経験のある方もいるのではないでしょうか。

 

これこそ「耳かきのやりすぎ」のサインです。

 

そもそも、「耳垢」は耳内を守るバリアの役割を持っています。

そのpH値は弱酸性で殺菌効果もあり、虫やほこりの侵入を防いだり、それ自体脂肪分も含んでいるので、耳内の皮膚の乾燥による脆弱化を防いだりしているそうです。

 

そして、耳穴の中は自浄作用を持っていて、皮脂や剥がれ落ちた皮膚などの不要物がたまらないように、耳奥から耳穴の手前まで送り込み、体外に出しやすくする働きを持っています。

私たちは、出口付近まで運ばれてきた耳垢を外に排出するのに少し手助けをすればいいくらいで、奥深くまで探る必要はないそうです。

 

耳垢を取り過ぎるということは、自分のバリア機能を弱める一因になっていると考えられますね。

耳かきの後、「痒い」、「聞こえづらい」、「痛い」こんな時は、早めの相談!

「耳かきしすぎ」は実は思わぬ病気の原因にもなりかねない危険な兆候。

主にこんな症状がみられるそうです。

  1. 外耳炎:痛み・耳だれ
  2. 外耳道湿疹:痒み・熱感
  3. 外耳道真菌症:カビが寄生する。強い痒み
  4. 外耳道損傷:痛み・出血

 

痒みが主症状となる2や4は、病気を疑う前に痒みを抑えようとして搔きむしってしまい、意識せず悪化させてしまう可能性が高いですね。

また、痛みもひどくなると、口やあごを動かすだけでも痛みが生じたり、眠れなくなるほどの強さの痛みに発展することもあるそうです。

 

では逆に、「耳かきしなさすぎ」はどうでしょうか。

 

何事も程度の問題で、耳垢もたまり過ぎると、「耳垢栓塞」という病気を引き起こします。難聴のほかにも耳鳴り・閉塞感などが症状として挙げられています。

 

さらに、自分では耳掃除をしているつもりでも、使っている道具(綿棒など)で、耳の奥に耳垢を押し込んでしまい、それが詰まって引き起こされることもあるそうです。

 

いずれにせよ、耳鼻科への早めの相談が必要ですね。

耳かきに適切な頻度はどれくらい?また理想的な耳かきの方法とは?

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独立行政法人 国民生活センター 「油断しないで!耳掃除-思わぬ事故につながることも-」平成28年2月25日付の報道発表資料によると、

 

本来、外耳道には耳垢を外へ外へと押し出す作用(自浄作用)があるので、耳掃除の基本は外 まで運ばれた耳垢を取るだけで良いでしょう。外耳道入口部から1cm以内の見える範囲の清掃に とどめましょう。それより奥にたまった耳垢は、耳鼻咽喉科で取ってもらった方が良いでしょう。 硬い道具(耳かき棒など)で行うよりは、綿棒でそっと拭き取る程度としましょう。頻度は2 間~月に1回程度にしましょう。

油断しないで!耳掃除−思わぬ事故につながることも−(発表情報)_国民生活センター

とされています。

 

「お風呂の後で毎日」、「耳かきは手持ち無沙汰の友」、「気持ちいいところを求めて深堀り!」

などが習慣づいている方には、何とも物足りない推奨頻度になってしまったようです。

まとめ

「耳かきが気持ちよくてやめられない」と、「耳かきでせき込むから苦手」の理由が、ともに「迷走神経」の反応からきているなんて、なんだか不思議ですね。

 

上記で引用した方法を、ご自身の耳ケアに試してみてください。

もしかしたら、ちょっとしたストレスの軽減につながるかもしれませんよ。